ここ数日はSEC関連のニュースがおびただしい量出てきているので、皆さんちょっと疲れているかと思います。開く度に新しいニュースが次々と、、、その中でも目を疑うニュースがいくつかあったものの、意外と暗号資産市場(価格)への影響は大きくないように思えます。今回はそんなここ数日のニュースやそれらに対する考察や解説などをまとめました。Binanceが提訴されたときの情報まとめはありがたいことに公開から1日で3000人以上にご覧いただきました。まだご覧になってない方はこちらからぜひ見てみてください。この記事も読む: BinanceとSECの全面対決、公式発表を軸に提訴からのタイムラインで解説はじめにはじめに軽くSECからの提訴の件についてもおさらいするところから始めましょう。日本時間6月6日0時すぎ速報の文字と同時に「BinanceがSECによって提訴」というニューズがタイムラインを埋め尽くす出来事が起こります。そこからすぐにBinanceやBinanceのCEOであるCZ氏のアカウントから付随した情報が発信されましたが、発表も虚しく主要な暗号資産の価格は5‐20%ほど下落しました。事件の発表から一夜明け、立て続けにCoinabaseも提訴されましたのちにBinanceの提訴に関する新情報が多く露出することとなりました。この記事も読む: CoinbaseとSECも臨戦態勢に、公式発表を軸に提訴からのタイムラインで解説当メディアで激推ししてる取引所「bitbank」です。現在キャンペーンをやっているので、もしよろしければ口座開設して応援していただけると嬉しいです。Binance USの資産凍結を試みる突然としてBinance USの資産凍結をSECが試みていると報道されました。%3Cblockquote%20class%3D%22twitter-tweet%22%3E%3Cp%20lang%3D%22ja%22%20dir%3D%22ltr%22%3E%3C%2Fp%3E%3Ca%20href%3D%22https%3A%2F%2Ftwitter.com%2Ftier10k%2Fstatus%2F1666177953686773763%22%3E%3C%2Fa%3E%3C%2Fblockquote%3E%20%3Cscript%20async%20src%3D%22https%3A%2F%2Fplatform.twitter.com%2Fwidgets.js%22%20charset%3D%22utf-8%22%3E%3C%2Fscript%3EこれはBinanceの子会社にあたるBinance USを運営する米国法人2社に適応され、米国法の適応範囲外であるブローバル版のBinanceユーザーには一才影響を受けないものです。米国プラットフォームで顧客によって預託、保有、取引されている法定通貨および暗号資産が対象となり、執行されれば本国へ対象資産の強制送還が行われます。またこれらの命令はSECより緊急命令として処理されており、ワシントンD.C.の連邦判事へと提出されました。%3Cblockquote%20class%3D%22twitter-tweet%22%3E%3Cp%20lang%3D%22ja%22%20dir%3D%22ltr%22%3E%3C%2Fp%3E%3Ca%20href%3D%22https%3A%2F%2Ftwitter.com%2FWuBlockchain%2Fstatus%2F1666240091269009409%22%3E%3C%2Fa%3E%3C%2Fblockquote%3E%20%3Cscript%20async%20src%3D%22https%3A%2F%2Fplatform.twitter.com%2Fwidgets.js%22%20charset%3D%22utf-8%22%3E%3C%2Fscript%3Eそれに対する公式発表資産凍結を試みたSECに対してBinance USは公式の立場で見解を発表しました。ツイートされた2つのツイートについて全文意訳を行いました。%3Cblockquote%20class%3D%22twitter-tweet%22%3E%3Cp%20lang%3D%22ja%22%20dir%3D%22ltr%22%3E%3C%2Fp%3E%3Ca%20href%3D%22https%3A%2F%2Ftwitter.com%2FBinanceUS%2Fstatus%2F1666203325543374856%22%3E%3C%2Fa%3E%3C%2Fblockquote%3E%20%3Cscript%20async%20src%3D%22https%3A%2F%2Fplatform.twitter.com%2Fwidgets.js%22%20charset%3D%22utf-8%22%3E%3C%2Fscript%3E本日午後にSECはBinance USに対してTRO(資産の差し止め命令)及び仮処分を求める申立てを行いました。内容はBinance USの顧客資産の凍結を試みるものです。なおユーザーの資産は完全に安全であり、資金の入出金は通常通り行われています。この仮処分は不当であり、SECが訴訟で優位に立つためと、顧客資産の安全に対する真の懸念にあたると考えています。SECは何年も前から我々の運営を知り、関与しているにもかかわらず最近まで顧客資産の安全性についての懸念を表明していませんでした。そして直近の1週間はほぼ24時間体制で対話に応じて、私たちの弁護士は顧客資産の安全性に関するSECの懸念に対処しました。顧客資産の安全性を保証するためにSECに情報を提供したにもかかわらず、一時停止命令と仮差し止め命令を求める申し立てを行いました。我々はこの措置に失望していますが、法廷で会えることを楽しみにしています。%3Cblockquote%20class%3D%22twitter-tweet%22%3E%3Cp%20lang%3D%22ja%22%20dir%3D%22ltr%22%3E%3C%2Fp%3E%3Ca%20href%3D%22https%3A%2F%2Ftwitter.com%2FBinanceUS%2Fstatus%2F1666224254520553472%22%3E%3C%2Fa%3E%3C%2Fblockquote%3E%20%3Cscript%20async%20src%3D%22https%3A%2F%2Fplatform.twitter.com%2Fwidgets.js%22%20charset%3D%22utf-8%22%3E%3C%2Fscript%3ESECによる直近の申し立てはBinance USの顧客とその資産の安全性に対する懸念としていますが、やっていることは法的な効力を利用した操作に値します。SECのこれに限らない複数の訴訟を通じて消費者保護や米国でのビジネス繁栄が真の目的ではなく、政治的な大義名分や市場の略奪にあることが示されました。Binance USの顧客資産は全て安全で資金の入出金は通常通り行われています。繰り替えにしなりますが今回の要請は顧客資産の凍結を求めるものではありません。私たちはSECの申し立てが根拠のないものであると信じており、法廷で会えることを楽しみにしています。Robinhoodが上場廃止を検討Robinhoodは今回の一連の流れを受け、SECより提訴の際にしてきされた銘柄の上場廃止を検討しているとのことです。現在同社のプラットフォームでは、すでにリストに含まれれる18個の銘柄の上場及び取り扱いを行っています。%3Cblockquote%20class%3D%22twitter-tweet%22%3E%3Cp%20lang%3D%22ja%22%20dir%3D%22ltr%22%3E%3C%2Fp%3E%3Ca%20href%3D%22https%3A%2F%2Ftwitter.com%2FWuBlockchain%2Fstatus%2F1666244525176819713%22%3E%3C%2Fa%3E%3C%2Fblockquote%3E%20%3Cscript%20async%20src%3D%22https%3A%2F%2Fplatform.twitter.com%2Fwidgets.js%22%20charset%3D%22utf-8%22%3E%3C%2Fscript%3E他地域のBinanceライセンスにも影響の恐れとの指摘香港で弁護士資格を保有するGilbert NG氏は一連のSECの措置が他地域のライセンスに与える影響について言及しました。SECのBinanceに対する姿勢はUSDTに対するものとは全く異なるものであり、Binanceを米国市場から完全に撤退させるためのもので、例えば香港などでのライセンス申請にも影響を与える可能性があると指摘しています。また併せてアメリカには暗号資産に関する明確な規制がないとしていますが、香港にはあるとしその上で、香港では有価証券の定義が存在し個人投資家がセキュリティトークン類を購入することが禁止されている旨も影響を与える可能性があるとしています。%3Cblockquote%20class%3D%22twitter-tweet%22%3E%3Cp%20lang%3D%22ja%22%20dir%3D%22ltr%22%3E%3C%2Fp%3E%3Ca%20href%3D%22https%3A%2F%2Ftwitter.com%2FWuBlockchain%2Fstatus%2F1666287397649412096%22%3E%3C%2Fa%3E%3C%2Fblockquote%3E%20%3Cscript%20async%20src%3D%22https%3A%2F%2Fplatform.twitter.com%2Fwidgets.js%22%20charset%3D%22utf-8%22%3E%3C%2Fscript%3EBinance USからの大量流出Binance USより今回名指しをされた銘柄を中心に資産の大量流出が起こっています。Nansenの指摘ではある1時間でMATICが6200万ドル相当出金されたりと、大口投資家の資金移動が今後も起こり市場の値動きが大きくなることも予測されます。%3Cblockquote%20class%3D%22twitter-tweet%22%3E%3Cp%20lang%3D%22ja%22%20dir%3D%22ltr%22%3E%3C%2Fp%3E%3Ca%20href%3D%22https%3A%2F%2Ftwitter.com%2Fnansen_ai%2Fstatus%2F1666285828048568320%22%3E%3C%2Fa%3E%3C%2Fblockquote%3E%20%3Cscript%20async%20src%3D%22https%3A%2F%2Fplatform.twitter.com%2Fwidgets.js%22%20charset%3D%22utf-8%22%3E%3C%2Fscript%3E総額1.6兆円もの横領の噂CZ氏と彼らの周りの幹部が、自身の持株会社を通じて顧客資産を受け取ったとのことがSECの報告資料で明らかになりました。顧客資金は「Key Vision Development Limited」という企業を通じて、CZ氏が保有する会社へ送られたということです。内訳としてが120億ドルがCZ氏に、1億6200万ドルが幹部のGuangying Chen氏にそれぞれ行き渡っているとのことで資金はオフショア地域の口座に置かれているとのこと。%3Cblockquote%20class%3D%22twitter-tweet%22%3E%3Cp%20lang%3D%22ja%22%20dir%3D%22ltr%22%3E%3C%2Fp%3E%3Ca%20href%3D%22https%3A%2F%2Ftwitter.com%2FCoinDesk%2Fstatus%2F1666688884133052422%22%3E%3C%2Fa%3E%3C%2Fblockquote%3E%20%3Cscript%20async%20src%3D%22https%3A%2F%2Fplatform.twitter.com%2Fwidgets.js%22%20charset%3D%22utf-8%22%3E%3C%2Fscript%3E資産凍結を危惧したUSプレミアムBinance US上で一時期のFTX騒動の時ような特需的なプレミアムが発生し、プレミア価格で取引が行われています。これはSECによる差し押さえを起点とした資産凍結を危惧した動きによるものです。市場価格との乖離は顕著でUSDTでは4%を超える上乖離が発生し、BitcoinやEthereumに関しては6%以上の上乖離の価格で推移しています。%3Cblockquote%20class%3D%22twitter-tweet%22%3E%3Cp%20lang%3D%22ja%22%20dir%3D%22ltr%22%3E%3C%2Fp%3E%3Ca%20href%3D%22https%3A%2F%2Ftwitter.com%2FRager%2Fstatus%2F1666446184490098690%22%3E%3C%2Fa%3E%3C%2Fblockquote%3E%20%3Cscript%20async%20src%3D%22https%3A%2F%2Fplatform.twitter.com%2Fwidgets.js%22%20charset%3D%22utf-8%22%3E%3C%2Fscript%3E銃撃戦は行われていない一連の流れに関して最大のFUDがアジアを中心に流されました。ちなみにCZ氏が引用する記事の言語は中国語なので地元でもある中華圏のニュースに取り上げられていたようです。その内容はというと「アメリカの捜査機関と口論になった際にCZ氏がAK47を取り出したので、警察官が発砲しそのまま息を引き取った」とのこと。もちろん本人はこのニュースを真っ向から否定し、「アジアを中心とした私が亡くなったとの内容の大規模なFUDは今回で2回目だ」と述べました。%3Cblockquote%20class%3D%22twitter-tweet%22%3E%3Cp%20lang%3D%22ja%22%20dir%3D%22ltr%22%3E%3C%2Fp%3E%3Ca%20href%3D%22https%3A%2F%2Ftwitter.com%2Fcz_binance%2Fstatus%2F1666456108863479816%22%3E%3C%2Fa%3E%3C%2Fblockquote%3E%20%3Cscript%20async%20src%3D%22https%3A%2F%2Fplatform.twitter.com%2Fwidgets.js%22%20charset%3D%22utf-8%22%3E%3C%2Fscript%3E本提訴でのCZ氏の出頭の必要性SECはBinanceに対して民事召喚状を発行し、連邦民事訴訟規則第12条に基づく添付の訴状または申し立てに対する回答を原告に送達するよう求めました。しかし本提訴による出頭義務は現状ではない上に、本プロセス上で出頭する必要がないと通達されている旨を画像を引用し言及し、本件に関するFUDは流さないように求めました。%3Cblockquote%20class%3D%22twitter-tweet%22%3E%3Cp%20lang%3D%22ja%22%20dir%3D%22ltr%22%3E%3C%2Fp%3E%3Ca%20href%3D%22https%3A%2F%2Ftwitter.com%2Fcz_binance%2Fstatus%2F1666513302304727059%22%3E%3C%2Fa%3E%3C%2Fblockquote%3E%20%3Cscript%20async%20src%3D%22https%3A%2F%2Fplatform.twitter.com%2Fwidgets.js%22%20charset%3D%22utf-8%22%3E%3C%2Fscript%3Eすべての元凶はゲンスラーの逆恨み説2019年3月に現SEC委員長のゲンスラー氏が、Binanceのアドバイザーに就任したいとの申し出があった旨が裁判所の提出資料より明らかになりました。それに至るまでにCZ氏などの幹部との話し合いがあったこと、同月下旬にまさかの日本でCZ氏とゲンスラー氏が昼食を共にしたとのこと。そしてその後も連絡を続け、2019年後半にはゲンスラー氏が下院金融サービス委員会で証言する予定だったといいます。またゲンスラー氏は公聴会に先立って予定されていた証言の内容をCZ氏に送ったとも言われています。%3Cblockquote%20class%3D%22twitter-tweet%22%3E%3Cp%20lang%3D%22ja%22%20dir%3D%22ltr%22%3E%3C%2Fp%3E%3Ca%20href%3D%22https%3A%2F%2Ftwitter.com%2FWatcherGuru%2Fstatus%2F1666591075232784384%22%3E%3C%2Fa%3E%3C%2Fblockquote%3E%20%3Cscript%20async%20src%3D%22https%3A%2F%2Fplatform.twitter.com%2Fwidgets.js%22%20charset%3D%22utf-8%22%3E%3C%2Fscript%3E大量の上場廃止からの前言撤回Binance USより日本時間8月8日午前1時ごろ、SECの提訴によって証券性があるとしてリストにされた銘柄を含む大量のUSDTペアといくつかのBTCとBUSDのペアを上場廃止すると発表がありました。%3Cblockquote%20class%3D%22twitter-tweet%22%3E%3Cp%20lang%3D%22ja%22%20dir%3D%22ltr%22%3E%3C%2Fp%3E%3Ca%20href%3D%22https%3A%2F%2Ftwitter.com%2FWuBlockchain%2Fstatus%2F1666481855452033026%22%3E%3C%2Fa%3E%3C%2Fblockquote%3E%20%3Cscript%20async%20src%3D%22https%3A%2F%2Fplatform.twitter.com%2Fwidgets.js%22%20charset%3D%22utf-8%22%3E%3C%2Fscript%3Eしかし一転してBTCとBUSDペアのみを上場廃止するとして、USDTペアの大量上場廃止は行われない旨追加で発表を行いました。%3Cblockquote%20class%3D%22twitter-tweet%22%3E%3Cp%20lang%3D%22ja%22%20dir%3D%22ltr%22%3E%3C%2Fp%3E%3Ca%20href%3D%22https%3A%2F%2Ftwitter.com%2Frocketfan%2Fstatus%2F1666763692581462017%22%3E%3C%2Fa%3E%3C%2Fblockquote%3E%20%3Cscript%20async%20src%3D%22https%3A%2F%2Fplatform.twitter.com%2Fwidgets.js%22%20charset%3D%22utf-8%22%3E%3C%2Fscript%3E一人の人生を変えた過去のゲンスラー最後に箸休め的に和やかなニュースで締めるとしましょう。MIT Sloanにとある学生がいました。Crypto Finance & Blockchain Labでゲンスラー氏のアシスタントになるまでは彼はその授業を履修する一生徒でした。そこで彼が生徒の時代にBNBに関するレポート書いてCZ氏に送るきっかけをいただいたことが、彼が暗号資産領域に関わる起点になりました。%3Cblockquote%20class%3D%22twitter-tweet%22%3E%3Cp%20lang%3D%22ja%22%20dir%3D%22ltr%22%3E%3C%2Fp%3E%3Ca%20href%3D%22https%3A%2F%2Ftwitter.com%2Fsuperanonymousk%2Fstatus%2F1666637227323998210%22%3E%3C%2Fa%3E%3C%2Fblockquote%3E%20%3Cscript%20async%20src%3D%22https%3A%2F%2Fplatform.twitter.com%2Fwidgets.js%22%20charset%3D%22utf-8%22%3E%3C%2Fscript%3E彼はレポートのフィードバックではなく、ゲンスラー氏とCZ氏のやりとりが印象的だったと話しています。規制する側と革新する側の双方からイノベーションに開かれたブロックチェーンの未来へのきっかけを感じたとのこと。ゲンスラー氏に出会ったことでこの分野を別側面から見れることで新しい視点が生まれたと語っているので、すごくほんわかな話ですね。まとめBinance関連のニュースが続々と出てきていますので、更新があり次第この下に追加していきます。不確定な情報や虚偽の情報が今後たくさん出ることが予想されますが、そんな情報に惑わされないように自分達を守る行動をとりましょう。当メディアで激推ししてる取引所「bitbank」です。現在キャンペーンをやっているので、もしよろしければ口座開設して応援していただけると嬉しいです。