日本時間6月6日0時すぎ突如として各クリプトメディアから「SEC Sues Binance and CEO Changpeng Zhao」という発表が、、、文字通りBinanceとBinanceのCEOであるCZ(Changpeng Zhao)氏が、アメリカの規制当局であるSEC(米国証券取引委員会)によって提訴されました。この発表を受けて暗号資産市場は大きく下落し、その影響はCoinbaseの株価にまで及んでいます。もういま(執筆時)は深夜の4時ですが、早寝早起きの人たちが朝起きたときに向け公式の発表を軸に提訴のニュースからのタイムラインを詳細にまとめました。当メディアで激推ししてる取引所「bitbank」です。現在キャンペーンをやっているので、もしよろしければ口座開設して応援していただけると嬉しいです。【6月6日14時28分】新しい情報をいくつか追加しました。提訴のニュースが報道まずSECによる提訴が発表されたのは6月6日0時すぎ、WatcherGuruやWuBlockchain、その他の大手クリプトメディアを発端に大きく拡散されました。%3Cblockquote%20class%3D%22twitter-tweet%22%3E%3Cp%20lang%3D%22ja%22%20dir%3D%22ltr%22%3E%3C%2Fp%3E%3Ca%20href%3D%22https%3A%2F%2Ftwitter.com%2FWatcherGuru%2Fstatus%2F1665741316318429184%22%3E%3C%2Fa%3E%3C%2Fblockquote%3E%20%3Cscript%20async%20src%3D%22https%3A%2F%2Fplatform.twitter.com%2Fwidgets.js%22%20charset%3D%22utf-8%22%3E%3C%2Fscript%3Eこの報道を受けてBTCやETHを始めとする主要の暗号資産は軒並み暴落し、中には20%近くの下落率に至る時価総額上位100銘柄もありました。BNBとBUSDは証券だ次に話題になったのはBinanceの発行する「BNB」と「BUSD」の証券性について、提訴に関する情報とほぼ同時にdb氏によってツイートされました。%3Cblockquote%20class%3D%22twitter-tweet%22%3E%3Cp%20lang%3D%22ja%22%20dir%3D%22ltr%22%3E%3C%2Fp%3E%3Ca%20href%3D%22https%3A%2F%2Ftwitter.com%2Ftier10k%2Fstatus%2F1665741824378511360%22%3E%3C%2Fa%3E%3C%2Fblockquote%3E%20%3Cscript%20async%20src%3D%22https%3A%2F%2Fplatform.twitter.com%2Fwidgets.js%22%20charset%3D%22utf-8%22%3E%3C%2Fscript%3EBNBの性質上バイバックを定期的に行っていた点が今回の証券性の指摘の提唱になっているのでは?という観点からibeさんが日本語で引用リツイートしています。%3Cblockquote%20class%3D%22twitter-tweet%22%3E%3Cp%20lang%3D%22ja%22%20dir%3D%22ltr%22%3E%3C%2Fp%3E%3Ca%20href%3D%22https%3A%2F%2Ftwitter.com%2Fibeibe__%2Fstatus%2F1665743463374102529%22%3E%3C%2Fa%3E%3C%2Fblockquote%3E%20%3Cscript%20async%20src%3D%22https%3A%2F%2Fplatform.twitter.com%2Fwidgets.js%22%20charset%3D%22utf-8%22%3E%3C%2Fscript%3Eマーケットメイカーの市場操作CZ氏は関連会社にBinanceのマーケットメイクを行う事業体を保有しており、Binanceの社員も複数所属していることで知られています。その会社は「Sigma Chain」という名前で、同社で暗号資産証券(Crypto Asset Securities、暗号資産の法規制の観点から昨年より当局資料でよく見かける表現)の取引で意図的な取引量の釣り上げ(ウォッシュトレード)を行っていたとの指摘。%3Cblockquote%20class%3D%22twitter-tweet%22%3E%3Cp%20lang%3D%22ja%22%20dir%3D%22ltr%22%3E%3C%2Fp%3E%3Ca%20href%3D%22https%3A%2F%2Ftwitter.com%2Fleomschwartz%2Fstatus%2F1665753702106374146%22%3E%3C%2Fa%3E%3C%2Fblockquote%3E%20%3Cscript%20async%20src%3D%22https%3A%2F%2Fplatform.twitter.com%2Fwidgets.js%22%20charset%3D%22utf-8%22%3E%3C%2Fscript%3E後ほど説明する今回の提訴の対象になった未登録証券とされた暗号資産の中の、COTIの取引全体の3分の1程度をSigmaが占めていたと言われています。BAM Tradingの未登録営業Binanceは国をまたいだ暗号資産関連サービスを提供していることで有名ですが、その一つにアメリカを拠点とした取引所「Binance US」が存在しています。Binance USを実質的に運営しているのは「BAM Trading」が先述した暗号資産証券(ここでいうBNB、BUSD)を米国居住者に売買する環境を提供していたと指摘しています。またグローバル版のBinance本体を運営するBinance Holdingsは米国居住者への口座開設を推奨していないと表明しつつも、米国居住者を受け入れる体制及び営業、そして米国居住者の資産を管理したことなども指摘されています。ヨット購入資金の出どころ少し気になる指摘が文中にありました、それは少なくとも1億4500万ドルをCZ氏の管理下にある会社に送金し、ヨットの購入資金として1100万ドルを利用したというもの。%3Cblockquote%20class%3D%22twitter-tweet%22%3E%3Cp%20lang%3D%22ja%22%20dir%3D%22ltr%22%3E%3C%2Fp%3E%3Ca%20href%3D%22https%3A%2F%2Ftwitter.com%2FCointime_global%2Fstatus%2F1665762687295320064%22%3E%3C%2Fa%3E%3C%2Fblockquote%3E%20%3Cscript%20async%20src%3D%22https%3A%2F%2Fplatform.twitter.com%2Fwidgets.js%22%20charset%3D%22utf-8%22%3E%3C%2Fscript%3Eなんとなく去年の冬頃の嫌な出来事を思い出しましたが彼らは天下のBinance、今回ばかりは心のなかにしまっておくことにしましょう。名指しを食らった暗号資産たち今回の提訴と下落の肝は証券性があると名指しを食らった暗号資産たちがいたことです。いままでの場合やんわりした指摘もしくは、名指しでも特定の銘柄を指すことが多かったですが、今回はここぞと言わんばかりにまとめて指摘しました。%3Cblockquote%20class%3D%22twitter-tweet%22%3E%3Cp%20lang%3D%22ja%22%20dir%3D%22ltr%22%3E%3C%2Fp%3E%3Ca%20href%3D%22https%3A%2F%2Ftwitter.com%2FWuBlockchain%2Fstatus%2F1665744718787932162%22%3E%3C%2Fa%3E%3C%2Fblockquote%3E%20%3Cscript%20async%20src%3D%22https%3A%2F%2Fplatform.twitter.com%2Fwidgets.js%22%20charset%3D%22utf-8%22%3E%3C%2Fscript%3Eリストに含まれていた銘柄は、BNB、BUSD、SOL、ADA、MATIC、FIL、ATOM、SAND、MANA、ALGO、AXS、COTIの12銘柄。特にここに記載されている暗号資産に関しては他の銘柄よりも下落率が高いように感じました。数分後には代表の登場各社メディアから報道された数分後にはBinanceの代表であるCZ氏のアカウントから本件に関するツイートが行われました。%3Cblockquote%20class%3D%22twitter-tweet%22%3E%3Cp%20lang%3D%22ja%22%20dir%3D%22ltr%22%3E%3C%2Fp%3E%3Ca%20href%3D%22https%3A%2F%2Ftwitter.com%2Fcz_binance%2Fstatus%2F1665742100845961217%22%3E%3C%2Fa%3E%3C%2Fblockquote%3E%20%3Cscript%20async%20src%3D%22https%3A%2F%2Fplatform.twitter.com%2Fwidgets.js%22%20charset%3D%22utf-8%22%3E%3C%2Fscript%3Eおなじみの「4.」からはじまり、「私たちのチームはすべての出金、入金を含むシステムが安定して稼働していることを確認しています。 本件を確認次第、回答を出す予定です。メディアは我々より先に情報を入手するのでまだ詳しくは確認できていません。」とのこと。Binance公式からの発表(全文意訳)今回の提訴を受けてからはじめてBinance公式アカウントより発表がありました、最初の報道から約1時間後の日本時間で1時22分のことです。%3Cblockquote%20class%3D%22twitter-tweet%22%3E%3Cp%20lang%3D%22ja%22%20dir%3D%22ltr%22%3E%3C%2Fp%3E%3Ca%20href%3D%22https%3A%2F%2Ftwitter.com%2Fbinance%2Fstatus%2F1665755879742767108%22%3E%3C%2Fa%3E%3C%2Fblockquote%3E%20%3Cscript%20async%20src%3D%22https%3A%2F%2Fplatform.twitter.com%2Fwidgets.js%22%20charset%3D%22utf-8%22%3E%3C%2Fscript%3E原文: SEC Complaint Aims to Unilaterally Define Crypto Market Structureこの提訴でSECは暗号の市場構造を一方的かつ包括的に定義することを目的としているまず私たちは本日通達のあったSECの提訴を受けて非常に失望しています。常にSECの調査には協力的な体制を示し、ときには質問に答え、最大の懸念を取り除くためにいつも働きかけていました。しかし努力は実らず、残念なことにSECは一方的に訴訟する道を選びました。本当にこの選択には落胆するしかありません。私たちはSECの主張を真摯に受ける一方で、緊急時ならともかくSECの強制捜査の対象になるべきではないと考えています。しかしここで拒否するとデジタル資産業界にとって必要な話し合いを違った意味で拒否したと捉えられてしまいかねません。本件は他の暗号資産関連プロジェクトも力面している歩み寄りのある対話的なアプローチではなく、強制執行や訴訟という鈍器で規制することを決定した一例と言えます。特定のトークンやサービスを一方的に証券とみなすことは、たとえ米国の他の当局が管轄権を主張しているものであっても一連の問題をさらに深刻化させるだけです。最も驚くべきこととしてSECの今回の行動が金融イノベーションで世界のリーダーとして、そして世界のハブを担うという米国の役割に反するということ。デジタル資産は世界の多くの国で適切に整備されておらず、強制した規制が最善策とは到底思えません。効果的な枠組みの策定には、協力的で透明性が高くかつ慎重な政策関与が必要ですが、SECの対応を見る限りこの道を放棄したも同然と捉えられます。Binance USを利用しているユーザーの資産が危険にさらされているという指摘に関しては完全に間違っており、仮に出金などに時間を要すことがあったとしても正当なプロセスを介した弊社社員による調査です。Binance USを含むBinance及びBinanceの関連プラットフォームの全てのユーザーの資金は安全であり、これに反することがないよう徹底しています。今回のSECがとった行動は他の規制当局からの管轄権を主張するために急いでとった行動のように思え、投資家目線のものではないように思えます。ということから当社は米国規制の縄の中で議論の対象になりやすいとも言えますね。もし本当に投資家目線であれば、まずは建設的な会話と調査を要請するはずで今回の真の目的は見出しのような大きなトピック作りだとしてもおかしくないでしょう。Binanceでは次世代の暗号資産規制が重要な消費者保護を実施、確保しながらイノベーションを促進していけるよう今後も関与し取り組んでいきます。Binanceの本拠がアメリカではないためSECの行動は限定的ですが、私たちはデジタル資産市場への参加者とともにSECのいき過ぎた行動には反対し、法の及ぶ範囲内で戦う準備はできています。そして「お金の自由を高める」という当社の基本的な価値観に則り、安全で信頼できるプラットフォームをユーザーに提供するための努力を今後も続けていきます。Justin Sunからのラブレター報道のあった約1時間半後の日本時間2時59分に、Tronの創業者であるJustin Sun氏からCZ氏に向けて熱いラブレターが届きました。%3Cblockquote%20class%3D%22twitter-tweet%22%3E%3Cp%20lang%3D%22ja%22%20dir%3D%22ltr%22%3E%3C%2Fp%3E%3Ca%20href%3D%22https%3A%2F%2Ftwitter.com%2Fjustinsuntron%2Fstatus%2F1665780332027871232%22%3E%3C%2Fa%3E%3C%2Fblockquote%3E%20%3Cscript%20async%20src%3D%22https%3A%2F%2Fplatform.twitter.com%2Fwidgets.js%22%20charset%3D%22utf-8%22%3E%3C%2Fscript%3E要約すると「あんたのこれまでの業界に対する良い行いは知ってるし、能力と倫理観に非の打ち所がない。この困難はあなたなら乗り切れると信じてる。真実が勝り無実が証明される、正義が果たされることを信じ勇気を持って立ち向かうことで一緒にこの困難を乗り越えましょう」とのこと。%3Cblockquote%20class%3D%22twitter-tweet%22%3E%3Cp%20lang%3D%22ja%22%20dir%3D%22ltr%22%3E%3C%2Fp%3E%3Ca%20href%3D%22https%3A%2F%2Ftwitter.com%2Fnoobbotter3%2Fstatus%2F1665780742314688512%22%3E%3C%2Fa%3E%3C%2Fblockquote%3E%20%3Cscript%20async%20src%3D%22https%3A%2F%2Fplatform.twitter.com%2Fwidgets.js%22%20charset%3D%22utf-8%22%3E%3C%2Fscript%3Eもうこれはラブレターですよね、あなたが死ぬときは私も死ぬ的な何かを感じます。ここで2人のツーショットでさらに和ませましょう(深夜テンション)。%3Cblockquote%20class%3D%22twitter-tweet%22%3E%3Cp%20lang%3D%22ja%22%20dir%3D%22ltr%22%3E%3C%2Fp%3E%3Ca%20href%3D%22https%3A%2F%2Ftwitter.com%2Fdeepwebkripto%2Fstatus%2F1665786171212054528%22%3E%3C%2Fa%3E%3C%2Fblockquote%3E%20%3Cscript%20async%20src%3D%22https%3A%2F%2Fplatform.twitter.com%2Fwidgets.js%22%20charset%3D%22utf-8%22%3E%3C%2Fscript%3Eさいごにつらつらと1時間ほど書いていたらもう外は明るくもう5時を少し過ぎてしまいました。現時点までの情報はいちばん詳しくまとめていると思うので、起きた時に進展があった際はこちらに記載していきます。おっと大事なことを忘れていましたのでさいごになりましたが、今回のSECの提訴は以前マネーロンダリング関連でBitMEXが提訴されたときの刑事告訴とは異なり「民事」での訴訟であることを押さえておくべきです。%3Cblockquote%20class%3D%22twitter-tweet%22%3E%3Cp%20lang%3D%22ja%22%20dir%3D%22ltr%22%3E%3C%2Fp%3E%3Ca%20href%3D%22https%3A%2F%2Ftwitter.com%2FWuBlockchain%2Fstatus%2F1665751740380229632%22%3E%3C%2Fa%3E%3C%2Fblockquote%3E%20%3Cscript%20async%20src%3D%22https%3A%2F%2Fplatform.twitter.com%2Fwidgets.js%22%20charset%3D%22utf-8%22%3E%3C%2Fscript%3Eということで皆さんおやすみなさい。昼ごろに追加情報があれば更新し、なければこの文言は消されて無くなっていることでしょう。→【6月6日14時28分】新しい情報をいくつか追加しました。当メディアで激推ししてる取引所「bitbank」です。現在キャンペーンをやっているので、もしよろしければ口座開設して応援していただけると嬉しいです。Binanceからの資産流出今回の一件を受けてBinanceから資金の流出が起こりました。発表からの1時間での総額は4億5000万ドルにも上り、Binanceを不安視したユーザーの出金と見られるでしょう。%3Cblockquote%20class%3D%22twitter-tweet%22%3E%3Cp%20lang%3D%22ja%22%20dir%3D%22ltr%22%3E%3C%2Fp%3E%3Ca%20href%3D%22https%3A%2F%2Ftwitter.com%2FScopeProtocol%2Fstatus%2F1665757463109304323%22%3E%3C%2Fa%3E%3C%2Fblockquote%3E%20%3Cscript%20async%20src%3D%22https%3A%2F%2Fplatform.twitter.com%2Fwidgets.js%22%20charset%3D%22utf-8%22%3E%3C%2Fscript%3E一方でBinanceは500億ドル以上の資産を預かっていることから資産流出額は話題の割に限定的で、思ったより少ないというのが第一印象です。上場廃止、薄くなる板、そしてオフショアへ今回の提訴で未登録な暗号資産証券のリストに追加された銘柄を、上場廃止することで対応する米国拠点の暗号資産取引所もあるだろうと言う指摘です。米国拠点の暗号資産取引所は、大きなところだと株式上場しているCoinbaseや、老舗取引所のKrakenなど。いずれも時価総額が上位で多くの取引量を誇る銘柄だったこともあり、各社への売上の影響は大きそうです。また米国法人のマーケットメイカーも同様の措置を余儀なくされることが予測されるため、米国居住者向け取引所の板が薄くなり、大口の投資家がますますオフショア地域の取引所を使う理由が増えてしまうのではと考えています。%3Cblockquote%20class%3D%22twitter-tweet%22%3E%3Cp%20lang%3D%22ja%22%20dir%3D%22ltr%22%3E%3C%2Fp%3E%3Ca%20href%3D%22https%3A%2F%2Ftwitter.com%2Fbusiness%2Fstatus%2F1665912020238049281%22%3E%3C%2Fa%3E%3C%2Fblockquote%3E%20%3Cscript%20async%20src%3D%22https%3A%2F%2Fplatform.twitter.com%2Fwidgets.js%22%20charset%3D%22utf-8%22%3E%3C%2Fscript%3E