今日(6月6日)未明のBinanceへの提訴は記憶に新しいでしょう。そんな中タスクをこなしてたらスマホの通知にはこの文字が、、、「SEC Sues Coinbase」ん?見間違いか、、え?Coinbaseが??これは見間違いでもなくBinanceに引き続きCoinbaseもSECの目の敵にされました。Coinbaseの株を大きく引き下げたBinanceの提訴に追い打ちをかけるように本体への提訴、株式市場への影響も思いやられますがその他にも提訴内容からいくつか新しいインサイトがあったので解説しながら公式発表があれば追加していきます。当メディアで激推ししてる取引所「bitbank」です。現在キャンペーンをやっているので、もしよろしければ口座開設して応援していただけると嬉しいです。提訴のニュースが報道まずSECによる提訴が発表されたのは日本時間の6月6日21時すぎ、最速は私の観測する限りでおなじみのdb氏で、21時10分にツイートがありました。%3Cblockquote%20class%3D%22twitter-tweet%22%3E%3Cp%20lang%3D%22ja%22%20dir%3D%22ltr%22%3E%3C%2Fp%3E%3Ca%20href%3D%22https%3A%2F%2Ftwitter.com%2Ftier10k%2Fstatus%2F1666054916526460929%22%3E%3C%2Fa%3E%3C%2Fblockquote%3E%20%3Cscript%20async%20src%3D%22https%3A%2F%2Fplatform.twitter.com%2Fwidgets.js%22%20charset%3D%22utf-8%22%3E%3C%2Fscript%3E追従するように他の大手メディアもCoinbaseの提訴に関するニュースをツイートし始めました。WatcherGuruやBlockworksなどが代表例です。無登録業者として運営しているCoinbaseは無登録業者としてブローカー、証券取引所、清算機関の業務運営および米国居住者に営業している、SECはそう訴えています。おたくらのところで取り扱う暗号資産に証券性があってそれらの証券を無登録で取り扱って~、、、のよくあるお決まりの文言です。%3Cblockquote%20class%3D%22twitter-tweet%22%3E%3Cp%20lang%3D%22ja%22%20dir%3D%22ltr%22%3E%3C%2Fp%3E%3Ca%20href%3D%22https%3A%2F%2Ftwitter.com%2FWatcherGuru%2Fstatus%2F1666057948206968832%22%3E%3C%2Fa%3E%3C%2Fblockquote%3E%20%3Cscript%20async%20src%3D%22https%3A%2F%2Fplatform.twitter.com%2Fwidgets.js%22%20charset%3D%22utf-8%22%3E%3C%2Fscript%3E証券性があるとされる暗号資産昨晩のBinanceの提訴のときに証券性があるとみなされた暗号資産リストと、今回の提訴に際してリストにされた暗号資産には少し違いがあります。今回対象となった暗号資産は、SOL、ADA、MATIC、FIL、SAND、AXS、CHZ、FLOW、ICP、NEAR、VGX、DASH、NEXOの13銘柄です。%3Cblockquote%20class%3D%22twitter-tweet%22%3E%3Cp%20lang%3D%22ja%22%20dir%3D%22ltr%22%3E%3C%2Fp%3E%3Ca%20href%3D%22https%3A%2F%2Ftwitter.com%2Fnoobbotter3%2Fstatus%2F1666058400856432640%22%3E%3C%2Fa%3E%3C%2Fblockquote%3E%20%3Cscript%20async%20src%3D%22https%3A%2F%2Fplatform.twitter.com%2Fwidgets.js%22%20charset%3D%22utf-8%22%3E%3C%2Fscript%3Eこれに関してはnoob botter氏のツイートにもあるように、いままで特に名指しで指摘されることはなかった「NEXO」と「CHZ」が追加されているという点。NEXOが指摘されたということは同じ方式で発行し管理しているレンディングサービス系のトークンも目をつけられたということです。Coinbaseの株価が大暴落今回の発表を受けてBinanceの件ですでに大きく値を下げたCoinbaseの株価がより一層音を下げることになりました。%3Cblockquote%20class%3D%22twitter-tweet%22%3E%3Cp%20lang%3D%22ja%22%20dir%3D%22ltr%22%3E%3C%2Fp%3E%3Ca%20href%3D%22https%3A%2F%2Ftwitter.com%2FDeItaone%2Fstatus%2F1666058818596347905%22%3E%3C%2Fa%3E%3C%2Fblockquote%3E%20%3Cscript%20async%20src%3D%22https%3A%2F%2Fplatform.twitter.com%2Fwidgets.js%22%20charset%3D%22utf-8%22%3E%3C%2Fscript%3E本日の開場時は63ドル強をつけていた株価は終値で58.7ドル、プレマーケットでは執筆時点(日本時間6月6日22時14分)で46.93ドルの値を付け20%以上の下落率です。ゲンスラーの声明SECのゲンスラー氏は本件に関連して「これ以上デジタル資産は必要ない」と述べたと、日本時間6月6日22時19分に報道されました。%3Cblockquote%20class%3D%22twitter-tweet%22%3E%3Cp%20lang%3D%22ja%22%20dir%3D%22ltr%22%3E%3C%2Fp%3E%3Ca%20href%3D%22https%3A%2F%2Ftwitter.com%2FWatcherGuru%2Fstatus%2F1666072338797039616%22%3E%3C%2Fa%3E%3C%2Fblockquote%3E%20%3Cscript%20async%20src%3D%22https%3A%2F%2Fplatform.twitter.com%2Fwidgets.js%22%20charset%3D%22utf-8%22%3E%3C%2Fscript%3ECZ氏からありがたいお言葉BinanceのCEOであるCZ氏が本件に関して言及しました。%3Cblockquote%20class%3D%22twitter-tweet%22%3E%3Cp%20lang%3D%22ja%22%20dir%3D%22ltr%22%3E%3C%2Fp%3E%3Ca%20href%3D%22https%3A%2F%2Ftwitter.com%2Fcz_binance%2Fstatus%2F1666067006213222403%22%3E%3C%2Fa%3E%3C%2Fblockquote%3E%20%3Cscript%20async%20src%3D%22https%3A%2F%2Fplatform.twitter.com%2Fwidgets.js%22%20charset%3D%22utf-8%22%3E%3C%2Fscript%3E要するに「自分から喧嘩ふっかけて来るってことは、何かしらの非とか後ろめたさがあってやってるんでしょうね」というSECに対する最高の皮肉です。未登録ブローカーを上場させた矛盾今回の提訴にかかりいくつかの書面での説明がなされていますが、その中で一つ矛盾がありました。順を追って説明していきます。まずアメリカで株式上場及びIPOを行うまでのプロセスで、SECが審査等を行っています。なのでSECがDD(デューデリジェンス)を行って認可した企業が上場できるという環境だと十分に捉えることができるでしょう。ちなみにCoinbaseは2021年4月14日に米ナスダック市場へと上場しました。しかし今回指摘しているのは2019年から未登録で違法な運営を行っていたとのこと。その主張が正しいのであれば、SECの審査がきちんと行えていなかったことの証明になります。%3Cblockquote%20class%3D%22twitter-tweet%22%3E%3Cp%20lang%3D%22ja%22%20dir%3D%22ltr%22%3E%3C%2Fp%3E%3Ca%20href%3D%22https%3A%2F%2Ftwitter.com%2Fmilesdeutscher%2Fstatus%2F1666061714411106306%22%3E%3C%2Fa%3E%3C%2Fblockquote%3E%20%3Cscript%20async%20src%3D%22https%3A%2F%2Fplatform.twitter.com%2Fwidgets.js%22%20charset%3D%22utf-8%22%3E%3C%2Fscript%3EMiles Deutscher氏もこれについては言及しており、日本語のタイムラインにもいくつか同様の指摘をしているツイートが流れてきました。%3Cblockquote%20class%3D%22twitter-tweet%22%3E%3Cp%20lang%3D%22ja%22%20dir%3D%22ltr%22%3E%3C%2Fp%3E%3Ca%20href%3D%22https%3A%2F%2Ftwitter.com%2Fnook_ethereum%2Fstatus%2F1666063725202399236%22%3E%3C%2Fa%3E%3C%2Fblockquote%3E%20%3Cscript%20async%20src%3D%22https%3A%2F%2Fplatform.twitter.com%2Fwidgets.js%22%20charset%3D%22utf-8%22%3E%3C%2Fscript%3Eやはりステーキングは証券弊社の別メディア「Ozon Labs Research」で2月に触れた内容なんですが、やはりステーキングは投資契約にあたると訴訟の本文に記載がありました。%3Cblockquote%20class%3D%22twitter-tweet%22%3E%3Cp%20lang%3D%22ja%22%20dir%3D%22ltr%22%3E%3C%2Fp%3E%3Ca%20href%3D%22https%3A%2F%2Ftwitter.com%2FTheBlock__%2Fstatus%2F1666086150044528644%22%3E%3C%2Fa%3E%3C%2Fblockquote%3E%20%3Cscript%20async%20src%3D%22https%3A%2F%2Fplatform.twitter.com%2Fwidgets.js%22%20charset%3D%22utf-8%22%3E%3C%2Fscript%3ECoinbaseが提供するステーキングサービスで発行するトークンの証券性および、Staking-as-a-Serviceの投資家への説明責任を怠ったとしています。これの記事も読む: Coinbaseと一緒にStakingの証券性について考える要約するともともとCoinbaseが提供するステーキングサービスはソフトウェアにあたるという主張かつ、Howeyテストのいずれにも該当しないことから証券性があるものではないと説明しています。法的措置で追い打ちを食らう日付が回った直後に速報が流れてきました。SECの提訴とは別軸でアメリカの10個の州から証券取引法に違反したとして法的措置を受けることになりました。対象の州は、イリノイ州、バーモント州、アラバマ州、ケンタッキー州、カリフォルニア州、メリーランド州、ウィスコンシン州、ワシントン州、ニュージャージー州、サウスカロライナ州の10州です。%3Cblockquote%20class%3D%22twitter-tweet%22%3E%3Cp%20lang%3D%22ja%22%20dir%3D%22ltr%22%3E%3C%2Fp%3E%3Ca%20href%3D%22https%3A%2F%2Ftwitter.com%2FWatcherGuru%2Fstatus%2F1666101338004922369%22%3E%3C%2Fa%3E%3C%2Fblockquote%3E%20%3Cscript%20async%20src%3D%22https%3A%2F%2Fplatform.twitter.com%2Fwidgets.js%22%20charset%3D%22utf-8%22%3E%3C%2Fscript%3E公式からの発表Binanceのときとは打って変わって公式からの発表に一定の時間を要しました。本件に関する声明を最初に発表したのは、CoinbaseのCEOであるBrian Armstrong氏です。もう寝ようかとベッドに入った瞬間に目に入り急いでパソコンを開きました。下記の文章は公式発表を全て意訳したものです。Brian Armstrong氏のツイート全文意訳%3Cblockquote%20class%3D%22twitter-tweet%22%3E%3Cp%20lang%3D%22ja%22%20dir%3D%22ltr%22%3E%3C%2Fp%3E%3Ca%20href%3D%22https%3A%2F%2Ftwitter.com%2Fbrian_armstrong%2Fstatus%2F1666129111025324035%22%3E%3C%2Fa%3E%3C%2Fblockquote%3E%20%3Cscript%20async%20src%3D%22https%3A%2F%2Fplatform.twitter.com%2Fwidgets.js%22%20charset%3D%22utf-8%22%3E%3C%2Fscript%3E本日の私たちに対するSECの訴状について暗号資産業界を代表する形で法廷で議論できること、そして暗号資産のルールについて明確にできることを誇りに思っています。しかしその上でいくつかを正しく理解する必要があります。1つ目にSECは私たちのビジネスを審査し2021年に上場申請を許可したこと。2つ目に何度も試したが暗号資産を証券として「登録する」という道は用意されていなかった。3つ目にSECとCFTFは相反する声明を出しており、何がどのように証券に該当するかどうかさえの合意も行われていない。4つ目に米国議会は事態を収束させるためにと新たな法案を提出し、世界中がその明確ルールに従うよう整備しようとしている。しかしSECは明確なルールブックを発行する代わりに、規制の強制執行というアプローチを選択しておりアメリカにとってはかなりの害になっています。なので明確なルールを作るために裁判所が必要なのであればそうすればいいし快く応じます。Coinbaseへの訴訟は他の雑多な訴訟とは異なる上に、私たちは事実と法律には確固たる自信を持っています。なので我々は仕事をやり切ります。そして業界全体で前進し発展させていきましょう。アメリカはこの問題を解決してくれると信じています。ツイートへの解説Coinbaseの決算資料を読んでいる人たちならよく見る文章だと思います。特に2つ目に関してはCoinbaseがいつも言っていることで問い合わせても回答がなかったり、申請するための書類も用意されていないというのは有名な話でしょう。彼らのBlogを見たらわかりますがアメリカの法律に遵守してやっていくという覚悟でずば抜けてロビー活動を行なっていたと言ってもおかしくないでしょう。高収益で自由度の高い、もしかしたら暗号資産の市場成長にはそっちの方が貢献できるかもなオフショア地域での事業を差し置いて米国拠点でやっている事業者は多くないと言い切れます。個人的に先日オフショア地域での事業も並行して開始したCoinbaseの選択にはとても注目していて、あれは当局への牽制なのかもしくは米国拠点での事業展開が今後難しくなる可能性を見越してのリスク分散なのか。この業界に限ったことではないですが事業者はお客さんと国を選ぶ側にあると思うので、あんまりちょっかいかけすぎると結果損して後悔するのは当局では?と感じています。Coinbase公式アカウントに投稿された動画代表のアカウントよりツイートがあった少し後に、Coinbase公式アカウントから「この数字に偽りはない」とだけを添えて40秒の動画が投稿されました。この動画には数字とその数字が何を意味するのかが記載されています。%3Cblockquote%20class%3D%22twitter-tweet%22%3E%3Cp%20lang%3D%22ja%22%20dir%3D%22ltr%22%3E%3C%2Fp%3E%3Ca%20href%3D%22https%3A%2F%2Ftwitter.com%2Fcoinbase%2Fstatus%2F1666135834062467083%22%3E%3C%2Fa%3E%3C%2Fblockquote%3E%20%3Cscript%20async%20src%3D%22https%3A%2F%2Fplatform.twitter.com%2Fwidgets.js%22%20charset%3D%22utf-8%22%3E%3C%2Fscript%3E公開されたS1レポートでのステーキングに関する言及回数: 57指導を求めるために2022年中にSECと会った回数: 30法的な基準を満たさないがために上場を却下した資産の割合: 90証券委員会がトークンが証券であるかを判断しているテストが作成された年: 1946技術職の人たちがオフショア地域へ流出してしまう危険性: 1000000暗号資産の包括的な規制を確立させている国家数: 33SECが策定した暗号資産に関する包括的な規制: 0→(最後の締めの言葉として)新しい仕組みにアップデートしよう!これだけの努力を行ってきたCoinbaseでさえこのような仕打ちを受けてしまうのですからほんとにつらいなという言葉と、ますます誰のための規制なのかがわからなくなってきていますね。今後起こることの考察さいごにまとめとして少しだけ今後起こることについて考察させてください。当メディアで激推ししてる取引所「bitbank」です。現在キャンペーンをやっているので、もしよろしければ口座開設して応援していただけると嬉しいです。米国拠点で米国居住者に向けて暗号資産交換業務等を提供している事業者で代表的なところというとどこでしょうか。そう、老舗のKrakenです。いままでにSECに目をつけられた前例があることと、ここまでくるとKrakenにも手を伸ばして何かしてきそうだなと。もし何かアクションを起こすなら平日だと思うので、本日以降の水木金で何か発表があるかもしれないので日本時間夜からは注目です。和みのツイートで締めるとしましょう。何か進展があればその都度更新します。%3Cblockquote%20class%3D%22twitter-tweet%22%3E%3Cp%20lang%3D%22ja%22%20dir%3D%22ltr%22%3E%3C%2Fp%3E%3Ca%20href%3D%22https%3A%2F%2Ftwitter.com%2FC_ANRK%2Fstatus%2F1666091662228205568%22%3E%3C%2Fa%3E%3C%2Fblockquote%3E%20%3Cscript%20async%20src%3D%22https%3A%2F%2Fplatform.twitter.com%2Fwidgets.js%22%20charset%3D%22utf-8%22%3E%3C%2Fscript%3E