本記事ではメタバースの土地の購入方法ついて解説します。ゲームや教育、イベントとさまざまな活用がされている「メタバース」ですが、実はメタバースプラットフォームの中には現実世界と同じように土地という概念が存在します。メタバース上の土地購入におすすめのプラットフォームや、失敗しない土地の選び方なども解説しているので、本記事を読めばメタバースの土地を活かしてビジネスを始められるでしょう。メタバースの土地とは?メタバースの土地とは、メタバースプラットフォーム上にある仮想通貨などを介して取引できるデジタル上の土地を指します。メタバース上の土地はプラットフォームの空間の一部分がデジタルデータ(主にNFT)として、NFTマーケットプレイスなどで販売されているのです。メタバースの土地はいくらで購入できる?メタバースの土地がいくらで購入できるのかは、現実の不動産と同じく土地の価値によって変わります。本記事では、メタバース上の土地が特に活発に取引されているTHE SANDBOXとDecentralandの価格について紹介します。画像出典: THE SANDBOX「The SandBox」はマインクラフトのようなピクセルベースの世界観のメタバースプラットフォームです。ユーザーは自身のアバターを作成し、LANDというThe SandBox内の土地を購入・レンタルします。世界最大のNFTマーケットプレイスのOpenSeaにおいてTHE SansboxのLANDの価格は2023年8月現在、最低価格で0.3ETH(約7.8万円)〜、最高価格で数千ETH〜となっています。(1EHH=26万円程度)画像出典: DcentralandDecentralandは、Decentraland FoundationというDAO(分散型自立組織)によって運営されている世界でも珍しいメタバースプラットホームです。DAOで運営されているため、中央集権的な仕組みによる歪みがなくユーザーファーストのプラットフォームとなっています。DecentralandのサービスはThe SandBoxのメタバースの世界観と似ており、ユーザーはDecentraland内のLANDという土地を購入し、ユーザーはその中で自由にイベントを開催できるのです。Open SeaにおけるDesentralandのLANDの価格は2023年8月現在、最低価格で0.4ETH(約10万円)〜、最高価格で数百ETH〜となっています。(1EHH=26万円程度)メタバースの土地の価格推移CoinGeckoが発表した調査によれば、仮想通貨で取引される主要なメタバースプラットフォームの土地価格が、2022年のピーク時から大幅に下落し、ほとんどが90%近く値下がりしているとのことです。The SandBoxとDesentralandの土地もそれぞれ89.76%、87.88%下落しました。しかし、メタバース関連の企業大手などは、さまざまな投資や取り組みを通じて、メタバースの可能性を検討しています。画像出典: Apple例えば、iPhoneメーカーのAppleは、メタバースへの関心を再燃させる可能性のある複合現実ヘッドセットを近日中にリリースする予定です。このように2023年8月現在、メタバース上の土地は大暴落していますが、今後の価格上昇の可能性は十分にあるでしょう。メタバースの土地の購入方法メタバースの土地の購入方法は以下の手順で行います。仮想通貨取引所でETHを購入MetaMaskを作成するETHをMetamaskへ送金するMetaMaskをOpenSeaに接続するOpenSeaでメタバースの土地を購入する1.仮想通貨取引所でETHを購入まず初めに、暗号資産取引所でETH(イーサリアム)を購入します。メタバースの土地購入にかかわらず、NFTなどメタバース上での取引には仮想通貨が必須となります。国内の取引所でおすすめはbitbankです。bitbankは他の取引所に比べ、手数料が安く利用しやすいのが魅力的です。2.MetaMaskを作成するMetaMaskの作成手順は以下のとおりです。MetaMaskにアクセスし、インストールをクリックします。「新規ウォレットを開設」をクリックし、MetaMaskの改善に同意します。パスワードを作成して確認します。最後にシークレットリカバリーフレーズを書き留めて、適切な場所に保管します。3.ETHをMetamaskへ送金するMetaMaskが作成完了したら仮想通貨取引所で購入したETHをMetaMaskに送金します。MetaMask用のアドレスをコピーしたうえで、取引所の送金先のアドレスにペーストするだけで完了します。4.MetaMaskをOpenSeaに接続するOpenSeaのホームページにアクセスし、右上のプロフィールアイコンをクリックします。次にウォレットリストからMetaMaskを選択します。するとMetaMaskが開くので、「次へ」→「接続」→「署名」の順にクリック。メールアドレス、ユーザー名などを追加。送られてきたメールの「VERIFY MY EMAIL」をクリックして認証します。これでMetaMaskとOpenSeaの接続は完了です。5.OpenSeaでメタバースの土地を購入する最後にOpenSeaにアクセスし、自分が買いたいメタバースプラットフォームの名前を検索します。購入したい土地をクリックし、「今すぐ購入」をクリックすれば購入できます。トランザクションが完了したら、OpenSeaのプロフィール画面で購入した土地が表示されているか確認しましょう。メタバースの土地の選び方メタバースの土地を選ぶ方法として、以下の観点が挙げられます。土地の立地メタバースプラットフォームの人気度土地の立地現実世界の土地と同じように、メタバース上の土地も立地によって土地の値段が変化します。具体的には、ユーザーはメタバース空間の中心に集まります。そのため中心に近い立地ほど人気があり、さらには運営側が中心に近い立地に対して特別なメリットを用意しているメタバースも存在するのです。また有名企業や有名人が購入している土地の近くなどは高い傾向があります。メタバースプラットフォームの人気度メタバースプラットフォーム自体の人気度は土地を購入する上で最も重要な点です。なぜならば、プラットフォームを利用しているユーザーが多いほどメタバース上での経済圏が活発になり、自分が購入した土地の価格が上がり、人も集まるからです。誰も利用しないメタバースプラットフォームの土地を購入したとしても、その後土地を売却する際や収益化を図ろうとする時に困難な場合があります。土地を購入できるメタバースプラットフォームで特に人気があるのは、THE SandboxとDecentralandです。メタバースの土地を購入している企業はある?メタバースの土地を購入している代表的な企業は以下の3つです。GUCCIadidasUbisoftGUCCI画像出典: https://twitter.com/gucci/status/1491456862755119106?s=20&t=Nkgp8lDJ6tO4QBMpzawgXwイタリアの高級ファッションブランド「GUCCI」は2022年2月10日に、ブロックチェーンや暗号資産を活用した人気のメタバースプラットフォームである「The Sandbox」で、仮想空間上の土地(LAND)を購入しました。その後、GUCCIはLAND上に「GUCCI Vault Land」を開設しました。GUCCI Vault Landでは、謎解きゲームを楽しんだり、ヴィンテージバックの修復を体験できたりとメタバースの世界でGUCCIに纏わる様々な体験ができます。adidas画像出典: https://twitter.com/TheSandboxJP/status/1462891764285464576?s=20&t=iziazIw0oSEvoqbDeGsfcQadidasは、SandboxのEstateを購入しました。adidasはTHE Sandboxの土地上で、Sandboxのメタバース空間にadidasロゴの土地を登場させたり、メタバースファッションとしてアバターにadidasのスニーカーを装着できるサービスを行ったりしています。Ubisoftフランスに本社を置く大手ゲームメーカーのUbisoftは、SandboxのEstateを購入しました。ESTATEとはLAND(1×1)が繋がった大きな区画の土地で、S〜XLまでの4サイズがバンドル販売(セット販売)されています。THE SandboxではUbisoftのIPである「Rabbids」に登場するブロック状のうさぎのキャラクターを使ったメタバース体験を提供する予定となっています。また、ubiのシニアマネージャーであるGuillaume Mammi氏は「The Sandboxは、Rabbidsの世界に新たな楽しい遊び場を追加するものであり、Ubisoftにとっては、自社ブランドでメタバース体験を実験する絶好の機会となる」とコメントしています。 https://youtu.be/jP73-jcMNwUメタバースの土地購入におすすめなプラットフォームメタバースの土地購入におすすめなプラットフォームは以下の3つです。SANDBOXDecentralandUplandSANDBOX画像出典:THE SandboxSandboxは、土地が購入できるメタバースプラットフォームで世界最大級の規模を誇り、ユーザー数はなんと200万人を超えています。日本企業のスクエアエニックスもSandboxに出資しており、これからの発展に期待が持てます。土地購入の最低予算はおよそ数万円ほどです。Decentraland画像出典: DecentralandDecentralandはTHE Sandboxと同じく、土地を購入できるメタバースプラットフォームで世界最大級の人気を誇ります。Decentralandではゲーム内のアイテムをゲーム開発経験が無い人でも、専用のエディターやソフトウェア開発キットを用いることで簡単に製作可能です。THE Sandboxと同じく土地購入の最低予算は数万円ほどです。UPLAND画像出典: UPLANDUPLAND(アップランド)とは、実世界をベースにしたメタバースゲームです。 ブロックチェーン技術を取り入れており、NFTを売買したり、交換したりして、ユーザーはメタバース上で自由に経済活動を行えます。UPLANDでは不動産をコレクションしたり、自分の土地の訪問者から手数料を受け取って、稼ぐこともできます。UPLANDの土地は数百円から購入できるので、初めてメタバースで土地を買う人におすすめのプラットフォームです。メタバースの土地購入についてよくある質問メタバースの土地購入についてよくある質問をまとめました。メタバースの土地売買の税金はどう計算する?メタバースの土地が暴落する原因はある?メタバースの土地を購入してビジネスにつなげる方法は?メタバースの土地売買の税金はどう計算する?メタバース上の土地は現実の不動産ではないため、当然ながら不動産取得税や固定資産税等の不動産税制も適用されません。また、メタバースは注目され始めてからまだ日が浅い分野であるため、国による法的整備がまだ十分に進んでいないのが現状です。メタバースの土地が暴落する原因はある?メタバースの土地が暴落する原因は、メタバース市場の低迷や競合プラットフォーム・別の土地の方が人気が出たりなど、現実世界の不動産とあまり違いはありません。しかし、メタバースはデジタル上の土地であるのでプラットフォーム自体がハッキングされたりなどセキュリティ上の危機がある場合は土地の価格は大暴落するでしょう。メタバースの土地を購入してビジネスにつなげる方法は?メタバースの土地を購入してビジネスに繋げる方法はさまざまあります。例えば、自身が購入したメタバースの土地上でイベントを開催するなどが挙げられます。メタバース上でイベントを開くと世界中のユーザーを巻き込むことができ、現実世界で行うイベントよりも費用対効果が良い可能性があるでしょう。メタバースの土地購入-まとめメタバースという概念が注目されてまだ日が浅いため、メタバース上の土地も利用方法や税制などまだまだ発展段階にあります。しかし、適切にメタバース上の土地を活用すれば事業などの発展に寄与することは間違い無いでしょう。