メタバースに関して勉強したいと思っていても、具体的に何をどのように勉強したらいいか迷っている方は多いでしょう。メタバースを勉強するにはさまざまな方法があり、無料で勉強できる方法もあります。本記事では、メタバースに関して初級者から上級者までに対応する勉強方法を6つ紹介し、メタバースの勉強をすることで得られるスキルも紹介します。メタバースの勉強方法【初心者から上級者まで】メタバースの代表的な勉強方法として以下の6つを挙げます。メタバース関連の本を読むSNSやコミュニティでメタバース関連の発信を見るWebサイトで最新情報を追うメタバース銘柄への投資やメタバースを実際に体験してみるデータを使って分析してみるメタバースを学べる学校に入学してみる①メタバース関連の本を読むメタバースの勉強方法としてまず挙げられるのは、メタバース関連の本を読むことです。メタバース関連の代表的な書籍としては以下のものがあります。画像出典: メタバース超入門「メタバース 超入門」は、メタバースについてこれから学習を始める方におすすめの本です。メタバース関連の情報が網羅的に記載されており、内容的にもバランスの取れた本です。著者の武井祐樹さんは現在、XR・メタバース領域のスタートアップである株式会社SynamonのCOOを務めています。画像出典: メタバース 〜さよならアトムの時代〜次に紹介するのは「メタバース さよならアトムの時代」です。「世界を変える30歳未満30人の日本人」(Forbes JAPAN)に選出された、日本を代表するメタバースプラットフォーム「Cluster」の創業者である加藤直人さんが著者です。メタバースとは何かから始まり、人類史にとってのメタバースを考察するなど、メタバースの第一線で活躍されている加藤直人さんにしか書けない内容を学べます。画像出典: 世界2.0 メタバースの歩き方と創り方最後は「世界2.0 メタバースの歩き方と創り方」です。著者は株式会社スペースデータ代表の佐藤航陽さんです。佐藤航陽さんは「Forbes」の30歳未満のアジアを代表する30人「Under 30 Asia」や「日本を救う起業家ベスト10」に選出された経歴をもつ、日本を代表するメタバースの起業家になります。「世界2.0 メタバースの歩き方と創り方」ではメタバースの歴史を辿るとともに、メタバースが造る未来に関しても考察しており、SF好きの方にはワクワクするような本となっております。また、メタバースという生態系が含まれる世界を作るにあたって、生態系の作り方についてまでも述べられているのが特徴的です。②SNSやコミュニティでメタバース関連の発信を見るSNSやコミュニティでメタバース関連の発信を見るのも勉強法の1つです。例えば、YouTubeではさまざまな方がメタバースに関する発信をしており、有益な情報が多くあります。話題の「メタバース」とは何なのか?ホリエモンが初心者にも分かりやすく解説上記の動画は、実業家である堀江貴文さんが、メタバースについて初心者にも分かりやすく解説している動画です。【西野と学ぶメタバース】エンタメの未来はどうなる?3つに分類される定義と最新知識また、タレント兼実業家の西野さんと、clusterの加藤直人さん、MetaLifeの近藤潔さん、佐藤航陽さんが各々の事業を紹介するとともにメタバースについて対談している動画もあります。YouTubeの他にもTwitterでメタバースの情報を発信されている方をフォローする、Discordでメタバースのコミュニティに参加するなど、SNSを使ってメタバースに関する情報を収集できます。③Webサイトで最新情報を追うメタバースに関する情報を発信しているWebサイトで最新情報を追うことが挙げられます。現在、メタバースに関する情報を発信しているサイトはたくさんありますが、ここでは3つ紹介したいと思います。メタバース総研は株式会社メタバース総研が運営している、メタバースに関する情報を発信しているメディアです。メタバースとは?から最新のメタバースの情報まで網羅的にとても多くのメタバースに関する情報を得られます。メタバース相談室はmonoAI technology株式会社(モノアイテクノロジー)が運営しているメディアです。メタバース相談室ではメタバースに関する知識はもちろん、メタバースに関するビジネスについてまで学べます。MoguraVRはメタバースに関する情報に加え、VRなどの動向の最新情報を扱っている国内最大級の記事を扱うメディアです。MetaやClusterなど1つ1つの事業について多くの記事を発信しているため、メタバースに関してより深い知識を得ることができます。④メタバース銘柄への投資やメタバースを実際に体験してみるメタバース銘柄の仮想通貨への投資や、メタバースを実際に体験してみることは、本やサイトなどでは得られない学びがあります。詳しくは後述しますが、メタバースを実際に体験する方法としてFortniteをプレイしたり、Clusterなどのメタバースプラットフォームに参加したりなどが挙げられます。メタバース銘柄の仮想通貨で代表的なものは以下の通りです。名称MANAプラットフォーム名Decentraland(ディセントラランド)価格47円(2023年6月現在)時価総額ランキング61位公式サイトDecentraland公式サイトMANAはメタバースプラットフォームのDecentralandにおいて、コンテンツの取引ができる仮想通貨です。Decentralandは分散型自律組織(DAO)が運営しているので、MANAを保有することでDecentralandのガバナンス投票に参加できます。中央集権型組織で発生する不公平な運営が起こりにくいため、ユーザーファーストなプラットフォームになるでしょう。名称AXSプラットフォーム名Axie Infinity(アクシーインフィニティ)価格665円(2023年6月現在)時価総額ランキング70位公式サイトAxie Infinity公式サイトAXSは2018年にリリースされ、世界中で大人気のブロックチェーンゲームであるAxie Infinity上で使える仮想通貨です。Axie Infinityは2018年にベトナムのSkyMavis社がリリースした「Play to Earn(ゲームをして稼ぐ)」の先駆けであるブロックチェーンゲームです。名称Everdomeプラットフォーム名Everdome(エバードーム)価格0.15円(2023年6月現在)時価総額ランキング579位公式サイトEverdome公式サイトEverdomeは、火星が舞台となるメタバースのプラットフォームです。他のメタバースプラットフォームと比べてグラフィックのレベルが高い特徴があります。⑤データを使って分析してみる少し上級者向けですが、メタバースに関する勉強方法としてToken TerminalやDuneを使ってデータを分析することがあります。Token Terminalとは、主要なブロックチェーンと分散型アプリケーション上の金融データを集約するプラットフォームです。トークンターミナルによって、市場で何が起こっているのか、資産の評価についてどのように考えればよいのかをすぐに理解できる、クリーンで正確な最新のデータが得られます。Duneとは、アナリストや暗号通貨投資家が NFT、DeFi プラットフォーム、ブロックチェーンエコシステムなどの特定のプロジェクトを調査するために使用するデータプラットフォームです。Duneでは他のユーザーが作成したオンチェーンデータの分析結果を閲覧できるので、メタバース関連の銘柄に投資する際の参考になるでしょう。⑥メタバースを学べる学校に入学してみる画像出典: こどもとITメタバースを勉強する方法には、メタバースを学べる学校に入学するのも手段として有効です。2023年4月に開校した「MEキャンパス」は、メタバース空間で自身の分身であるアバターで学校生活を送りながら、バーチャル空間で自分の好きなことを好きなペースで学べます。また提携通信制高校との同時入学で高卒資格も取得できます。例えば、メタバースクリエイターコースでは3DCGの使い方を学習したり、実践としてアバター作成などを学習したりでき、メタバースを学習する環境としては最適でしょう。メタバースの勉強ができるおすすめプラットフォームメタバースを実際に体験して勉強できるおすすめのプラットフォームは以下の3つです。FortniteSANDBOXClusterFortnite「Fortnite」はEpic Gamesが販売・配信する、2017年に公開されたオンラインゲームであり、世界で最もプレーされているメタバースゲームです。Fortniteは基本は無料でプレーできるため、メタバースのプラットフォームを少ないコストで体験できます。ゲーム内容としては、オンライン対戦ゲームでプレイヤーは仮想世界を探索し、自分自身のキャラクターを作成したり、アイテムを収集したりします。THE SANDBOX「The SandBox」はマインクラフトのようなピクセルベースの世界観のメタバースプラットフォームです。ユーザーは自身のアバターを作成し、LANDというThe SandBox内の土地を購入・レンタルします。LANDを購入・レンタルしたユーザーは、その土地で自分の好きなイベントを開いたり、その土地を売買したりなど、現実世界の土地のような使い方ができるのです。The SandBoxはメタバースの勉強をしながら稼ぎたい人に向いていると言えるでしょう。clusterclusterとは株式会社clusterが運営する、自分でメタバースのワールドを作ったり、他者が作ったメタバースのワールドで遊んだりできるメタバースプラットフォームです。2017年にリリースされたClusterは、現在総ダウンロード数100万回以上、累計総動員数は2000万人以上など、国内のメタバースプラットフォームでは最大級のサービスです。これまではポケモンやソニーとコラボ、バーチャル渋谷などの大規模なイベントが開催されてきました。メタバースの国内サービスを利用して勉強したい人にはおすすめのプラットフォームです。メタバースの勉強をすることで得られることメタバースを勉強することで得られることとして代表的なものとしては以下の3つが挙げられます。将来性のある産業へ投資できるデータ分析の能力セキュリティに関する知識将来性のある産業へ投資できるメタバースの勉強をすると、まず勉強を通じてメタバースという将来性のある産業へ投資できます。メタバースは産業自体が失敗するとの声もありますが、Mckinsey&Companyは将来的にメタバース市場は650兆円規模になると予想しており、総務省の「令和4年通信情報白書」によると、メタバースの市場規模は2021年は4兆2,640億円でしたが、2030年には78兆8,705億円まで拡大すると予想しています。以上のようにメタバースの将来性は明るいと予想され、メタバースに関する勉強をして知識を増やし、実際に体験することでメタバース産業へ投資できる機会を得られるでしょう。データ分析の能力メタバースの勉強はデータ分析の能力を培うことも可能です。例えば、メタバース関連の仮想通貨を扱う際は暗号資産の送金などの取引が記録されたデータであるオンチェーンデータに触れることになります。現在、オンチェーンデータを上手く扱える人は少ないので、上手く扱えば貴重なスキルになる可能性が高いです。セキュリティに関する知識メタバースの勉強によって、セキュリティに関する知識を深められます。メタバースにおいて仮想通貨が絡む場合があると、メタバースのような新興産業はウォレットのパスワードが盗まれるなどのscam(詐欺事件)が多く存在するのです。しかし、メタバースの勉強する上でのセキュリティ対策の勉強も行うため、対応できる知識を得られます。セキュリティ対策を学べば仮想通貨投資を行う際に詐欺やハッキング被害に遭うリスクを減らせるので、自身の投資にも役に立つでしょう。メタバースのセキュリティ対策については、以下の記事でやるべきことを解説しています。メタバースの危険性について 【実際の被害事例や対策法を紹介】メタバースの勉強についてよくある質問メタバースの勉強についてよくある質問をまとめました。メタバースを勉強する際の事前準備はある?メタバースを勉強する際にかかる費用や時間は?メタバースを勉強するとどのようなキャリア形成ができる?メタバースを勉強する際の事前準備はある?メタバースを勉強するのに何か特別な準備は必要なく、PCやネット環境があればすぐにでも始められます。メタバースを勉強するのに、VR/ARは必ずしも必要ではありません。メタバースを勉強する際にかかる費用や時間は?人によってやりたいことは異なるので、費用や時間は一概には計算できません。また、今回紹介したように無料でもメタバースに関する勉強は十分可能です。先ほど挙げたオンチェーンのデータ分析のような高度の技術を身に付けたい場合は、専門的な知識が必要なため他のスキルより習得に時間がかかるでしょう。メタバースに参入する際の費用を紹介【シナリオごとに解説】メタバースを勉強するとどのようなキャリア形成ができる?メタバース産業はまだ発展途上の段階のため、キャリア形成については未確定な部分が多いですが、例としては以下のようなものがあります。メタバースプラットフォームの構築者メタバースプラットフォームのPM(プロダクトマネージャー)リサーチャーメタバースプラットフォームの構築者はメタバースプラットフォームを作成するために、3DCGのスキルやプラットフォーム内の仮想通貨に関連する知識が必要です。メタバースプラットフォームのPMはメタバース全般に対する知識と組織統率能力が必要です。メタバースのリサーチャーにはメタバース関連の情報を瞬時にキャッチアップできる情報収集力と英語の記事を難なく読める英語力が必要です。メタバースの勉強方法-まとめ将来的な市場拡大が予想されているメタバースを勉強すれば、今後の時代を生きる上で生活が豊かになる可能性があります。メタバースの勉強は本やSNSで知識を溜めるのも良いですが、実際にメタバースを体験したりプラットフォーム内で交流したりなど、触ってみる勉強も重要です。メタバースのやり方・始め方を簡単5ステップで解説!【気軽に体験したい方へ】